船津武俊の日記

福岡/天神の美容室『RICHAIR』で美容師(カラーリスト)をしています。

色落ちが早い方へ~カラー剤の仕組み編~

こんにちは!

船津です。

 

さて、ヘアカラーの色持ちでお悩みの方っていませんか?

すぐ落ちちゃうって方沢山いらっしゃると思います。

 

そんな悩みを解決します。

 

まずは何故、色落ちするのか・・・

この原因を探るため、今回はカラー剤の発色の仕組みをお話したいと思います。

 

 

【ヘアカラーをした時の髪の内部の仕組み】

 最初に、ヘアカラーをする前の黒髪の状態。

(図が汚くてスイマセン!!)

 

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髪の毛の中にはメラニン色素】と呼ばれる髪に色をつけている物質が大量に含まれています。

このメラニン色素】には、赤色の粒黄色の粒の2種類があります。

 

大量に詰まっているため、光を通さず髪は黒く見えます

 

ここにヘアカラーを塗布すると・・・

 

初めに起こるのが、メラニン色素】の破壊です。

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最初に赤色のメラニン色素から破壊されていきます。なので、髪を明るくする程、赤色のメラニン色素が減っていき髪は黄色く(金髪)なります。

 

メラニン色素】の破棄により、髪に隙間が生まれました。

 

 

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隙間が出来たため、光が通りやすくなり髪は明るく見えます。

 

この後、髪の内部にヘアカラー(色)が浸透してきます。

 

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隙間を埋めるようにヘアカラーが浸透し、ヘアカラーは完成します。

 

しかし、このヘアカラー(色)は時間が経つと段々髪から抜けていってしまいます。

 

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厳密に言うと、ヘアカラーは入れた瞬間から落ちていきますが、目に見えてわかる期間としては1ヵ月半~2ヵ月半ぐらい経つと色は完全に抜けてしまいます。

 

ヘアカラーが抜けた後の図

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完全に抜けると、残ったメラニン色素】だけの状態になります。

 

これが、色落ちです。

ここで大事なのは、破壊された【メラニン色素】はもとに戻らないという事です。

 

つまり、ヘアカラーが色落ちした状態は自分の地毛の明るさなんです。

なのでいくら暗くしても最終的には、もとの明るさに戻ってしまいます。

 

これが、ヘアカラーの発色と色落ちの仕組みです。

 ヘアカラーをすると髪の毛の中ではこんな事が起こっているんです。

 

これを元に次回は、どうすれば色持ちが良くなるかをお話します。